デスクワークで長時間同じ姿勢を続けると腰痛が起こる主な原因は、筋肉の「静的負荷(動かないことによる負担)」と「血行不良」が原因になることがあります。
以下の4つのメカニズムが複雑に絡み合っています。
1. 筋肉の持続的な緊張と疲労
座っている間、背中や腰の筋肉(脊柱起立筋など)は、上半身の重さを支えるために常に縮んだ状態(緊張状態)にあります。
・筋肉の酸欠: 筋肉が固まったままだと血管が圧迫され、酸素や栄養が届かなくなります。
・老廃物の蓄積: 代謝によって出た老廃物が排出されず筋肉内に溜まることで、重だるさや痛み(筋・筋膜性腰痛)が生じます。
2、椎間板(クッション)への高い圧力
意外かもしれませんが、「立っている時」よりも「座っている時」の方が、腰の骨の間にあるクッション(椎間板)にかかる圧力は大きくなります。
特に猫背や前かがみの姿勢になると、圧力はさらに増し、椎間板の変性やヘルニアを引き起こす要因となります。
3. 筋肉のアンバランス(腸腰筋の短縮)
座り姿勢が続くと、お腹の奥にある腸腰筋(ちょうようきん)という筋肉が縮んだまま固まります。
・反り腰の原因: 立ち上がった際に、固まった腸腰筋が腰の骨を前方に引っ張るため、腰が反った状態になり痛みを誘発します。
・お尻の弱化: 長時間の着座でお尻の筋肉(大臀筋)が圧迫され弱くなることも、腰を支える力を低下させます。
4筋膜の癒着(ゆちゃく)
筋肉を包んでいる「筋膜」が、動かないことによって周囲の組織とくっついて(癒着して)しまいます。
・これにより筋肉のスムーズな動きが妨げられ、腰を動かしたときに突っ張るような痛みを感じるようになります。